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子育て、在宅ワーク、教育、コミック・・・ジャンルを問わず「プチりんくる」が「これは!」と、おすすめする本の数々。たまに酷評もあるかも
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HP(プチりんくる)リニューアルのため
しばらくの間更新をお休みしております。
2008年1月より再開いたします。
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野沢尚『破線のマリス』(講談社文庫)619円+税

野沢さん脚本のドラマが好きだったという人は
多いかもしれませんね。私もそうで、
とくに94年の「この愛に生きて」が忘れられません。
挿入歌だったBreadの「if」がとにかく印象的で…。

この作品は江戸川乱歩賞を受賞した秀作です。
一本のビデオテープがニュース番組の映像編集をしている
瑤子に渡ったときから始めるミステリーです。
業界人として自負からか、番組制作の裏側を描いた場面など、
力が入りすぎていて、ときどきうるさく感じはしましたが、
一方で、その描写力が、主人公の瑤子の息遣いのようなものまで
感じさせるような場面もありました。
マスコミの魔力にとりつかれたように
徐々に冷静さをなくしていく瑤子の加速度感がものすごくて、
読者である私が瑤子を止めようと思っても止められず、
どんどん引きずられていくような感覚があって、
読みながらその速度感に揺すぶられました。

最後はとても悲しい結末でしたが、
読み終わった爽快感がありました。

☆☆☆☆★(星4.5!)


貫井徳郎『慟哭』(創元推理文庫)743円+税

この作家の本は初めて読みました。
っていうか、この作家の名前を知りませんでした。
夏休みにニューヨーク旅行に行く飛行機に乗る前に、
飛行時間が長いから、何か暇つぶしが必要だということと、
しばらく本らしい本を読んでなかったので、
是非おもしろい推理小説を読みたいな~!と思ったんです。
それで空港の書店に入り、たまたま手に取ったのがこの本です。

以下、ネタバレに近いかもしれないです。

作家の北村薫さんの言葉が本の帯に書いてあったんですね。
その言葉から、読みながら「もしやこの人が犯人?」って
思い始めた登場人物がいて…。
結局、私の推理が当たってたんですが…^^;;
もちろん北村さんの言葉は抽象的で、
犯人がわかるような言葉ではないです。
たぶん読み終えた人が後で読むと、
まさに的確な表現だ!と思うでしょう。
でも、私はその言葉のおかげで、
途中で、犯人に気がついてしまったんですよね~。
なんとも皮肉なんですが、
「どうしてくれるの!?(怒)」とちょっと思ってしまいました。
なので、東京創元社さん!
…帯を変えたほうがいいかもしれませんよ!(苦笑)

長くなりましたが、
小説のつくりについては、非常に凝ってるし、
謎解きも面白いと思います。
でも、ちょっと不自然な感じがするところもありました。
登場人物の心情の変化にちょっとついていけないところとか。
また、上に書いたようなことがなければ、
もっと純粋に高い評価ができたかもしれません^^;;

でも、この作家の他の作品も読んでみたいと思いました。
(☆☆☆★★)星3つ
ハチミツレシピ。ミツバチを育てながら 渡辺ゆき・小林キユウ著 主婦と生活社 1500円+税

ホットケーキかトーストくらいにしか使っていなかったハチミツ。見ていると「おいしそう」と思ってつい買っちゃうんだけど、冷蔵庫の奥の方で白くなっていたりして…。先日地元産のヤマザクラハチミツをいただいたのを機に、ハチミツをフルに活用しようとハチミツレシピが出ている本を買うことにした。これがね、ただのレシピ集ではなくて、ミツバチの飼い方からミツバチ科学研究所(!)のミツバチ先生のお話から盛りだくさんな内容。だいたいミツバチ飼育キットが通販で買えて、都会でもミツバチが飼えちゃうなんてものすごく意外だった。まぁまわりの安全のためにもやたらと飼ってはいけないものなのだろうけどね。写真もきれいだし、本の構成もおもしろかった。
☆☆☆☆★(星4つです)
「14歳」千原ジュニア 講談社 1400円(税別)

やりたいこと、やるべきことが見つけられないままオトナになる人間はたくさんいると思う。なのに何となくせかされながら生きている。立ち止まってじっくり考える余裕も与えられない現実の中で、いつしか考えることもやめてしまっている私たち。僕つまり千原ジュニアは自分に正直に生き、学校に行けなくなった。でもそれはオトナたちが考える不登校、ひきこもりとはちょっと違う。何かを見つけるために必要な時間。高校生のとき、進路相談に訪れた私に、担任の先生は「みんなが行くからと言って、誰でも入れるような大学にただ何となく通うという道を選ばなくてもいいじゃないか」と言ってくれた。最後に選ぶのは自分。でも理解者がいてくれるだけで人生変わってくるものなのだ。
東野圭吾『幻夜』(集英社文庫)952円+税
直木賞作家の東野圭吾の長編小説。
連休中に子どもの本を買いに行って、
久しぶりに小説でも読もうと思い、手に取った一冊。
文庫なのに700ページ以上もある。

読後感を一言でいえば、「おもしろかった~!」
最後の最後まで引き込まれるストーリー展開。
次々に明らかになっていく数々の謎。
すべてが一人の女性が仕組んだことなのか?
しかも最後までその女性についてはわからない。
すべてのことが後にくるストーリーの伏線になっているというわけでもなく、多くの謎が残ったまま終わる。
それがまたイイのだ。
これってすごいことだと思う。
普通、未消化のものがあれば、
それを不満に思うものだから。

彼女が望んだこと、
そのために彼女がやってきたこと。
あまりにも緻密な計画で、
普通そこまでできないと思うが、
それができてしまうような女性だと納得してしまっているあたり、
私も彼女の魔性に引き込まれたのだろうか。

東野さんの小説も是非読んでみたい!
☆☆☆☆☆(星5つ!)

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